親爺の鬼平 - 艶物話

-- お盗め --

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5−閑話

ちなみに、「さいとう・たかお作 久保田千太郎脚色 リイド社刊」の鬼平犯科帳では、こんな塩梅に描かれているんですな。

女賊
密偵おまさの父で若き日の平蔵とも浅からぬ縁のあった「鶴の忠助」がよく助ばたらきをしたという「瀬音の小兵衛」。その、一粒種の「幸太郎」を色香でたぶらかした「井筒屋の女房」。
実は、この女、幸太郎から奉公先の乾物問屋・大坂屋の内情を聞き出し押し込もうと企てる、名うての女賊「猿塚のお千代」だったのだ。
いや〜、また出ました、大年増どころか四十を越えて尚、男を虜にする魔性の女^^;
池波先生は臈長けた妖艶で魔性の女ってシチュエーションが好みのようですが、この「猿塚のお千代」は極めつけですな。
なんと言っても手下の野郎共が揃いも揃ってお頭の寵愛を受けたいがため、忠誠を誓ってるのですから・・・。
幸太郎ちゃんなんかイチコロです。
女賊
一の手下「勝四郎」もお千代に抱いてもらえるとなったら、この通り・・・